「この夏~秋は八ヶ岳の古民家で童画アートと過ごす」
2023年（夏）の企画展
~お伽の蔵にようこそ~　ファンタジー・カービングの世界

童画が描かれる絵本や童話、昔話は母から子へ、子から孫へと目と耳で伝えられてきた文芸です。人が生まれて初めて体験する物語の世界。
そこには当然、人々に囲まれて生きていく知恵や教えも埋め込まれていますが、
何よりも日常を超えた冒険や不思議、未知との出会いに満ち溢れています。
子供達に何を伝えてきたかというと、それは、子どもの成長する姿であり、人が自然のなかで生きてきた姿であり、もうひとつは人や動物の生命の在り方でしょう。
二次元平面の童画の世界を三次元の立体造形物にしたらどんな世界が広がるのか。
通常、私たちは童画のファンタジーな異世界を平面の紙の上でしか見ることが出来ません。
今回の企画展では童画に出演する妖精や動物達が木工作家の“さんちゃる”氏の手によって古民家蔵のミュージアムのなかに出現します。ひとかけらの木片から生まれる鮮麗で温もりある作品たちと夢が溢れる童画の世界。
昨年の展示から新たな作品が追加展示されています。
初代館長の東子が想い描いた八ヶ岳の妖精を主役にした岨菜童画館の蔵のなか、新たな童画アートの魅力を感じ取って頂けると幸いです。